モリマサ商店について
東北海道にある釧路市阿寒町に所在し、原生の森が残る阿寒摩周国立公園雄阿寒岳・
雌阿寒岳のふもと阿寒川沿いの小さな商店です。
山間から染み出る天然の湧き水・地元野菜の畑作副産物・木の実やクレソンなど自生する野草・果樹洋ナシ・ホエー・鰹節・おからなどで自然に自由にストレスのない環境で家畜を育て販売する手作りの山林牧場を運営しています。
HOW
小さな農場の取組と夢
イギリス基準BritishStandardから日本基準JapanStandardへ
私たちは小さな農場で放牧養豚を行っています。
私たちのモットーは
「自分たちが食べたいものを作る」
「子供たちに見せたい農場づくり」
「地域との共生」
土の上で藁(わら)を与え自由に行動でき適正な頭数管理でストレスを軽減する。まずはここからスタートしました。
濃厚配合飼料をできるだけ使用せず自然に時間をかけて大きく育て豚本来の能力を生かして自然に繁殖しています。
日本の養豚場における医療は通常予防医療で抗生剤やホルモン剤を多用し病気になることを事前に防ぐことに重きを置いている為回復させることは重視されていません。
私たちの育て方、獣医療に対する考え方は自然の中でよく運動し自己免疫力を高め病気やケガをしにくい身体作りをするのが基本となり、病気になったりケガをした際は処置医療として抗生剤などの必要最小限の薬剤使用で獣医師と連携し個々の特性を見ながら回復させることを重視しています。
小さな農場の取組と夢
私たちが生産しているのは動物たちと過ごす豊かな時間と空間です。
「自分たちが食べたいと思う食品、本当に安全で安心なものを提供しよう。」
「子供たちが将来、牛や羊や鶏、豚を飼ってみたい!と思えるような農場をつくろう。」
「地域と共に働き人の流れを作りだし雇用を生んで活性化できればいいなぁ」
農場の水は天然の湧き水に恵まれ-20℃以下の厳寒期から35℃を超える夏日にも一定の水温で、いつでも好きな時に飲むことができ、好きなだけ泥浴びをして暑い夏の体温調整や寄生虫を落とすなど豚たちが本来持っている能力を発揮できるよう自由に使うことができる環境です。
飼料は近隣畑作農家から出る規格外などの副産物や蕎麦屋さんからでる鰹節、豆腐を作る際にできるオカラ、チーズを作る際に出るホエー、お菓子作りの際に出る玉子殻などを発酵させ自家配合して飼料として与えています。
必要のない大きなトラクターなどの機械は保有せず昔からの知恵や廃材などを活用して「家畜を育てる」というよりは「家畜が育つための手助け」をする。
このような理念をもとに家畜と触れ合いお互いに支えあって生活を充実させていこう。
自然や動物を中心においた農家基準FarmStandardの考え方が将来若い世代にひろがっていけばいいなぁと夢を見ながら農場作りをしています。
原動力と原点
娘たちへの思いと元自衛官としての経験。ここから「ちいさな農場づくり」は始まりました。
それぞれ持病を持つ二人の娘。
娘の病気をきっかけに 「子供たちが帰れる場所を作りたい」と、大好きな自衛隊を退職し自営農家の道を歩むことを決心しました。
29年間、陸上自衛隊の第一線部隊、普通科連隊の「現場」で勤務をしてきました。 その間、阪神淡路や東日本大震災などの災害派遣やレンジャー教育などを通じ「極限」の状況を幾度と経験する中で、「肉体と精神」と「食」との関係の深さや大切さを身をもって痛感してきました。
自衛隊在籍間は、いち兵士として、プロフェッショナルとしての「体づくり」に
また指揮官として隊員個々の特性に応じたトレーニングや健康管理にこだわりをもって部隊の精強化に取り組んでまいりました。
約30年、国防に、自衛隊に人生をささげてきました。
自衛隊での経験を活かし、次は子供たちのために人生をかけたい。
そして娘たちの「病気を治したい」「少しでも痛みを和らげたい」「彼女たちを笑顔にしたい」から始まり「身体にいい食材」に関心を持つようになり、昔旅したイギリスの田舎のようなのんびりした自然の中の農場を作り「子供たちに見せたい」と思うようになりました。
酪農家、養豚場、山地放牧農家、綿羊牧場、黒毛和牛やアンガス牛などの肉牛農家など多くの農場を研修、見学し約1年間、自分のやりたい形を模索する中、ご縁あって十勝秦牧場に出会いました。
北海道大学の教授を引退され遊牧舎を開いて約10年、自然に放牧する養豚スタイルや秦先生の考え方に共感し放牧養豚の道を志すことを決めました。
「おいしく体に良いものを作り、娘たちにとどけたい」
牛や羊が広大な草原の草をはみ豚が土を掘り泥の中で遊び、ニワトリが庭を駆け巡る
そんな農場をつくりたい。
「子供たちにみせたい農場づくり」
娘たちへの思いと元自衛官としての経験が
モリマサ商店の原動力であり農場づくりの原点です。
モリマサ商店のモットー
私たちは「自分たちが食べたいお肉」「子供たちに見せたい牧場」「地域と共生」をモットーに、動物と過ごす豊かな時間と空間を生産しています。
モリマサ商店のこだわり
放牧・自然繁殖で、できるだけ手を加えず豚本来の能力を発揮し、生きれる環境づくりを心がけております。
普通の豚は生後6ヶ月で体重が115kgになり出荷されます。
私たちは、豚の身体に負担をかけないよう自然に1年以上をかけて体重150kgから200kg前後まで
時間をかけて育成し、成熟した味わいのあるお肉になります。
お肉で貢献・養豚副産物の
良質堆肥として畑へ貢献
耕作放棄地を再利用して
豚の能力で肥沃な土地へ
(農林業後継者不足問題の解決策として)