農場づくり メンタルブロックについて/進むべき方向の再確認

メンタルブロックという言葉を聞いたことがありますか?
これが好きだ、これがやりたいなど
自分が思っていたことと
深層心理との間に相違があり
前に進みたいが
知らず知らずに自分でブレーキを踏んでいる状態
私は現在、放牧養豚農家として
生業を立てていますが
放牧豚を生産して
販売して
精神的にも
経済的にも
安定した状態を維持するためには
ある程度の頭数を飼育しなければ
ならなくなります。
「拡大無きものはされ」
これはアメリカの農業系議員の
有名な言葉です。
一昔前、
高度経済成長期の世界や
日本における農業においても
生き残るための手段は
「拡大」でした。
私は今、帰路にたっていると
実感しています。
拡大か
それとも別の道か
頭では理解しています。
頭数を増やさなければならない。
その分の経費増
売上げは増加するが
経費も増加する。
業務量も増加する。
このループは無限なのか?
つい先日
先輩の秦先生と話をする機会がありました。
このループについて
彼曰く
「無限で解はない。」
が実感だそうです。
核心を突いた言葉だと思います。
今年は前前年の売上ベースで生産を考えていたため
受注に追いつかず
機会損を出している状態です。
先行投資が不十分でした。
売上予測、読みが浅かったためで
準備不足です。
その為
お客様にご迷惑をおかけしている状態です。
来年8年の為
今年は頭数を増やす計画を年始に立て
実行して3ヶ月が過ぎ
再試行となった次第です。
「私は養豚農家になりたいのか?」
「大きな農場を目指しているのか?」
「なにがしたいのか?」
前に加速する為には
このブレーキを外す必要があります。
私の解は
「私はいわゆる、畜産農家と言われるものにはなりたいと思っていない。」
ということです。
沢山の豚を飼い
大きな農場を作り
大きな収益を得る。
それが望みではない。
そのようになろうと思えばなれるのだけれども
なりたくない深層心理が存在する。
知らず知らずの間に
私の心は
ブレーキをかけている。
逆向きのベクトルが働いているということです。
もう一度
自分と向き合う必要がありそうです。
自分は何がしたいのか?
思い直してみると
私自身の
精神的
金銭的安定
が目的としてあり
そしてなにより
離れて暮らす子供たちが
ふっと
くつろげる場所
日々の生活で
何かに悩んだり
苦しんだり
困ったときに
帰れる「場所」
「田舎」であり
「故郷」である場所を
作りたい。
自然と共に暮らしたい
山のふもとで
自給できるものは
自給し
シンプルに暮らしたい。
野菜を作り
豚
ニワトリ
羊やヤギ
ハチ
を飼い
猟をしたり
釣りをして
山菜やキノコを採り
薪をエネルギーとして
電力はオフグリッドで生活し
好きな本を読み
好きな音楽を楽しんで
静かに暮らしたい。
現代の市場経済から少しだけ外に出て
そのスピードに翻弄されることなく
自分自身の価値観で
シンプルな暮らしを作る。
私が提供できるのは
そんなライフスタイルのありかた
自給したものを食べ
余剰分を小さなお店で
販売し
訪れた人が
ゆっくり
落ち着け
また日々の生活に
戻っていく活力を得れる場所
そんな場所を作って
人々が喜んでくれれば嬉しいなぁ
今、進んでいる道
自分の位置は
ふと気が付くと
本能的に離れたはずの場所に
また、はいり込み
どんどん深みへ。
自分が望んでいる場所から
知らず知らずの間に
どんどん離れ
取り返しがつかない場所まで
入り込んでいるような気さえします。
豚を飼い
家畜と暮らし
家畜を売って
資本を得る。
その為に
飼料を買い
燃料を使用し、車を走らせ
商品を保冷庫に保管し
商品にする為、外注して加工してもらい
宅急便をつかって
GDPに貢献する。
GDPから離れ
もう少しシンプルに
暮らしを組立たい。
作ったものを食べ
余剰分は、必要な人に提供する。
出来るだけシンプルに
現行の経済システムから少し離れて。
提供できるもの
①家畜や畑の生産物
⓶生産したものを加工して
食事として提供できる。
③経験を提供する。
自給暮らし
家畜との暮らし
猟について
獲物の獲り方
銃の取扱い、射撃術
解体
精肉、加工
暮らしを中心において
作り直そう。
3Sの法則
スリム(人件費などを極力抑え)
シンプル(多くのものを取り扱わない)
スロー(継続して利益を生むために)
これを忘れないように。