子豚が生まれました!! イベント出店 フランスからカップルで農場へ

7月もあっという間に過ぎました

もう8月

1日1日がとても速いですね

農場はもう秋の気配です

今年の夏は雨が多く

短い気がします。

7月は

遅れに遅れた子豚の出産

地域のお祭りイベント「阿寒ふるさと祭り」への

イベント出店!!

防災講話の依頼をうけたり

WWOOFの2名をフランスから受け入れ

大忙しのひと月でした。

今回の出産は前回から2回目の出産になる「マミ」母さん

予定日一週間前に出産用豚舎へ移動させ

まつこと一週間、予定日になっても全く生まれる気配はありません。

人足前に生まれたテレサ母さんはお腹が目立って大きくなったのが一週間前

マミの場合はすでにお腹が大きく生れそうに感じるのですが全くそのそぶりを見せません。

一週間泊まり込みで見守りましたが

出産直前にする巣作りや破水、乳の張り、入漏れ、陰部の腫れなども特になく

「あれ????」こないなー

豚の発情周期は21日

妊娠期間は114日

と言われています。

交配を確認してから日にちを計算すると生まれるはずですが・・・・・

お腹は大きくなっているので子供は確実にいるはず・・・・・

あ!もしかして一回周期ずれたかな??

交配確認時には着床せず

安心して見ていないとき21日後に実は再度交配をして

一回ずれたかも?そういえば交配確認から次の発情時期の確認は未確認

これは、もしや・・・・と泊まり込みを少し中断し

様子を見ることに

7月の予定日になってもなかなか生まれてきません(笑)

どうなってんの?

それから2週間、「神様しかわからんな」と

様子を見ながら観察を続けました。

それでも先輩の秦先生からはもしかしたら「体内で死産しているかもしれないよ」

とアドバイスをもらい心配で心配で

もし母体に何かあったら

毎日、マミの身体をさすって

「大丈夫、大丈夫。元気に生まれてくるから。」

とマミに語り掛けつつ自分に言い聞かせ不安な時を過ごしました。

いよいよ2週間が過ぎ

獣医さんに一度みてもらってから

出産用豚舎から出してあげよう。今回は何らかの理由で流れてしまったかもしれない。

お腹にいるとしたらどのように今後処置をしたらいいか?獣医さんに相談しよう。

と決め連絡を入れました。

来てくれたのはいつも診てもらっている女性の獣医さん

エコーを当てて外観からと産道内にもカメラを入れて

確認してくれましたが赤ちゃんの様子がわかりません??

獣医さんも牛が専門で豚はうちで見るのが初めてと言っていて

なかなか確認できない。

結局、子供はいないかもしれないとのことで

妊娠促進剤を打って体内にいるとすれば出しますか?それとももしかしたら

子供はちゃんと居て次の周期に生まれる可能性があるかもしれないので

観察をつづけますか?となりました。

わたしは「促進剤は使用せず、可能性がある限り観察をつづけます。」

父親豚を引き離した日時を確認し可能性がなくなったら

あきらめて放牧パドックへ戻す予定でした。

それから何日かが過ぎ

半ばあきらめ、しかしお腹は大きくなる。

なんだろなぁ??

妊娠ストールに入れて一か月以上がたっている為

ストレスを抱えては可哀そうかな―などと考えて

放牧パドックへ開放しました。

またまたそれから一週間、2週間と過ぎ

7月14日

夕方の餌の時間にどうも膣が少し開いているような?

明日は、また妊娠パドックにもどそう!と決心

いよいよか?

7月15日朝

朝餌の時間

だいたい農場の雰囲気でいつもと違う空気を感じたときは

何かが起こっています・・・

マミを見に行くと・・・・・・・・

??

シェルターがひっくり返ってる?

何だ?

わぁ!!生れてる!!生れてる!!

8頭生れて

7頭無事。

一頭は何らかの原因で亡くなっていました。

上記写真:出産直後のマミ、よく頑張ったね

 

結局、反省点として

一度の交尾を確認しただけで出産予定日を安易に案出し

次の周期やその次の周期での確認を怠ったがために

出産日を把握できず母子ともに危険な状態にさらしてしまいました。

マミはとても出産と子育てが上手で

手がかからない母豚ですので何とか切り抜けましたが

今後は、この教訓を生かし一頭でも事故が無い様

生産者としてこの失敗を肝に銘じたいと感じております。

 

上記写真:初乳。直ぐにお乳を探す子豚と合図を出す母豚。素晴らしい母子の関係に感動。

上記写真:初乳を授乳中。豚のお乳の間隔は生まれてすぐは15分から30分間隔。出ている時間はなんと約15秒程度と言われています。